今のスマホを買い替えたい!みなさんそれぞれのタイミングでそんなことを考えるかと思います。
でも、いったいどれを選んだらいいの?何を基準に決めればいいの?と困ってしまうことはありませんか?
今回はそんな疑問、困りごとを解決するために、自分に最適なスマホの選び方についてご紹介します。
なお、Androidスマホでの基準となります。iPhoneを買う場合は基本的に最新の機種を買っていけばいいと思いますので・・・。そのあたりはご了承ください。
スマホ選びの着眼ポイント
それでは早速、さまざまな観点からスマホを選ぶためのチェック方法をご紹介します。
CPUスペック
CPUはスマホが快適に動作するかを決める基礎中の基礎の部分です。ここのチェックを怠ると、「な~んか動きがモッサリするなぁ、カクカクしてイライラするなぁ・・・」なんてことになり、不満に直結します。
CPU名を押さえる!
まずはスマホのCPUの名称を検索しましょう。Googleなどで、「機種名 CPU」といった検索ワードで調べると大体すぐにわかるはずです。
たとえば、私が今使用している機種で検索してみます。
「ZenFone3 CPU」で検索すると、搭載しているCPUが「Snapdragon 625」であることが検索結果からわかると思います。
Antutuでチェック!
CPUスペックはAntutuでチェックすると数値で比較できるのでわかりやすいですよ。
「機種名 Antutu」などで検索するとこれもまたすぐ出てくると思います。
新しい機種だとまだユーザが検証してくれていないなどで見つからない場合もあるかもしれません。そういった場合には、「CPU名 Antutu」などで検索すると、同じCPU名の他の機種の情報が引っかかると思いますよ。
試しに、「ZenFone3 Antutu」や「Snapdragon625 Antutu」などで検索すると、Antutuのスコアは61500前後、Snapdragon 625での結果も大体同じくらいであることが確認できるはずです。
新しい機種も同じようにチェック!
新しく選ぶ機種も同じようにチェックしてみてください。新しいCPUを搭載している機種のスコアはより高いスコアを記録しているはずです。
「ZenFone 5(CPU名:Snapdragon 636) Antutu」で検索してみると、130000~140000あたりのスコアであることが確認でき、ZenFone 3の2倍以上の数値を記録しているようです。これは十分期待できる数値ですよね。
CPUにはシリーズごとにクラス分けがある!
Androidスマホの多くに搭載されているQualcomm製のCPU「Snapdragon」にはエントリーモデルからハイエンドモデルまでクラス分けがされています。
クラスからわかるとおり、上から順に性能が高いシリーズになっています。
800シリーズの最新であるSnapdragon 845ですと、Antutuスコアはなんと26万前後です。
最近Snapdragon700シリーズが仲間に加わりましたが、現在のところ日本にはまだ該当のCPUを積んだ製品は発売されていません。
シリーズ名 | クラス |
800シリーズ | ハイエンドモデル |
700シリーズ | ミドルハイエンド+モデル |
600シリーズ | ミドルハイエンドモデル |
400シリーズ | ミドルエンドモデル |
200シリーズ | エントリーモデル |
結局どのクラスのCPUを選べばいい?
結局は「で?どのCPUにすればいいの?」というところが一番気になるところですよね。
個人的にはSnapdragon 600シリーズ、特に636以降のCPU以上なら安心して使用できると思います。
もちろん、CPU性能は高すぎて悪いことはありませんので、800シリーズ(835、845あたりのもの)を選べば間違いがないでしょう。
メモリ容量
メモリ容量は、同時に起動しておけるアプリ数に直結します。この容量が少ないと、アプリを切り替えた際に前回開いていた状態にならず、アプリのトップページに戻されてしまうなど非常にイラっとしてしまうポイントとなります。
メモリ容量はスペック表でチェック!
メモリ容量は、メーカーのHPで確認することができます。もちろんCPUの情報などもスペック表を確認すればわかります。
ZenFone 3の例でいうと、メインメモリの項目で確認することができ、メモリ容量は3GBであることがわかります。他の記載例でいうと、RAMなどの項目名になっていることが多いです。
メモリ容量は最低でも4GB以上がオススメ!
メモリ容量も多いほうがいいですが、どれぐらいあればいいのか分かりにくいですよね。
私が使っているZenFone3は3GBですが、私の使い方でいうと、基本的に600~800MB程度は空いているような状況です。
ただ、アプリは切り替え後に再読み込みが発生し、トップページに戻されてしまうようなことが頻繁に発生します。メモリを節約のため解放してくれているためなのですが、これが非常に煩わしく感じています。
ですので、やはり4GB以上は欲しいところかと思っています。ZenFone 5だとメモリ容量は6GBあります。Xperia XZ2では4GBです。
バッテリー持ち
スマホの電池持ちも非常に気になるポイントだと思っています。1日持てば十分だと思いますが、それがちょっと危うい機種なども存在するので、購入前に確認しておいたほうがよいでしょう。
まずはバッテリー容量をチェック!
バッテリー容量はバッテリー持ちの良さにつながります。重量に影響はあるでしょうが、バッテリー容量は大きめのものを選んだほうが幸せになれます。
バッテリー容量も、スペック表で確認することが可能です。
私が使っているZenFone 3は2,650mAhの容量があり、他の例でいうと、ZenFone 5は3,300mAh、Xperia XZ2は3,060mAh、XZ2 Compactは2,760mAhといった容量となっています。
GSMArenaが参考になるぞ!74h以上が基準か!?
電池持ちの調査は、GSMArenaというサイトのレビューが非常に参考になります。
参考Battery life tests / GSMArena.com
上記のページ内で一覧でまとまっているのでそちらで見るのが一番見やすそうです。
または、「GSMArena battery 機種名」などで検索すると、レビューのページが検索結果に引っかかると思いますので、そちらを開きます。
サイト内に、バッテリーテストの結果が記載されていますので、その値を比較すると、現在の機種と比べてどうか、という参考になるはずです。
日本向けにしか販売していないような製品ですと、こうしたサイトには載っていない可能性がありますのでご注意ください。
ご参考までに、Xperia XZ2/XZ2 Compactは共に88hとなっています。ZenFone 5は記事作成時点では結果が存在しませんでした。
ZenFone 3は私の使い方ですと1日余裕で持ちますので、その機種と同等以上のバッテリー持ちのものである74h以上のものを選べばベストでしょうね。
カメラ性能
よくカメラを使う人には、この性能もとても大切なポイントです。子どもを撮ったり、風景を撮ったり、インスタ映えを狙ったり・・・人によって用途は様々ですが、そんな人たちにとってカメラの性能は高いほうが良いはずです。
デュアルレンズがスタンダードに!
リアカメラにデュアルレンズを採用するメーカーが増えてきており、大抵のスマホがデュアルレンズを搭載しているものが増えてきました。
背景をぼかした画像が簡単に撮れるので、適当に撮ってもいい感じに仕上がってくれます。基本的に、デュアルレンズを採用しているスマホを選択するのがオススメです。
DxOMarkでスコアをチェック!
カメラのスコアはDxOMarkというサイトで確認すると数値で評価されているので参考にしやすいです。
このサイトの評価対象も全世界向けに発表されている端末なので、目的となる端末が見つからない可能性もあります。
ZenFone 5は90というスコアを記録しています。iPhone 7以上8未満というような格付けです。
他にも、実際機器を使ってみての写真のレビューなども検索すれば見つかるはずなので、そういったサイトで情報収集するのもいいですよね。
対応バンド(周波数帯)
これはdocomo、au、softbank等のキャリアから発売されているものについてはあまり意識する必要はないところですが、SIMフリーのスマホを使用するとなった場合には結構よく見ておく必要のあるポイントです。
キャリアごとに使用しているバンドが異なる
各キャリアはそれぞれ総務省から割り当てられた周波数を使って移動体通信事業を行っています。
参考までに各キャリアが使用している周波数帯についてご紹介します。
格安SIMの大半はdocomo系のMVNOとなっていますので、基本的にdocomoの対応バンドを見れば良いはずですが、中にはau系、softbank系のものもありますので、ご自身が契約している格安SIMの情報を調べてみると良いでしょう。
LTEの各キャリア対応バンド
「◎」がついているバンドに対応しているスマホが望ましいです。さらに望むなら「〇」のところも対応していればなお良しです。
docomoでいうとband 19に対応していないSIMフリースマホも多く存在するので、そういった端末はできれば避けたほうが無難でしょう。
楽天は基本Band3のみでサービスしており、Band18/28はauから借りています。
バンド | 周波数帯 | docomo | au | softbank | 楽天 |
band 1 | 2.0GHz | ◎ | ◎ | ◎ | |
band 3 | 1.7GHz | 〇 | 〇 | ◎ | |
band 8 | 900MHz | ◎ | |||
band 11 | 1.5GHz | △ | △ | ||
band 18 | 800MHz | ◎ | 〇(au) | ||
band 19 | 800MHz | ◎ | |||
band 21 | 1.5GHz | △ | |||
band 26 | 800MHz | 〇 | 〇(au) | ||
band 28 | 700MHz | △ | △ | △ | |
band 42 | 3.5GHz | △ | △ | △ |
3Gの各キャリア対応バンド
3Gも同様です。docomoの3G(W-CDMA)のband 6はいわゆるFOMAプラスエリアです。ここに対応していることが広い範囲で通話できることにつながります。
band 6の表記が無く、band 5に対応しているといった表記がされているスマートフォンがたまにいます。
band 5(850Mhz)はband 6を内包しているため、band 5という表記があればFOMAプラスエリアをつかむ可能性がありますが、band 6に対応している旨が記載されている端末を選んだほうが無難でしょう。
auは2022/3に3Gサービスを終了し、ドコモ、ソフトバンクもサービス終了の予定がアナウンスされています。
なお楽天は3Gサービスをそもそも提供していません。
バンド | 周波数帯 | docomo 2026/3終了予定 |
au※CDMA2000 2022/3終了 |
softbank 2024/1終了予定 |
band 1 | 2.0GHz | ◎ | ◎ | |
band 6 | 800MHz | 〇 | ||
band 8 | 900MHz | 〇 | ||
band 9 | 1.7GHz | |||
band 11 | 1.5GHz | |||
band 19 | 800MHz | △ | ||
band class 0 | 800MHz | 〇 | ||
band class 6 | 2.0GHz | ◎ |
コスパ
最近のスマートフォンはどんどん価格が上がってきています。何年かごとに買い替える必要もあるため、端末の価格はできるだけ抑えたいところです。
高性能なスマホはそれに応じて価格が高くなります。自分にとってどこまでの性能が必要かを見極めて端末を選ぶ必要が出てきます。
メーカーによっては、性能の割に価格が安い良コスパなスマホがありますので、そういったところは狙い目ですよね。
その他オプション的な項目
ここまで大体必須の項目を見てきましたが、人によっては「これだけは譲れない!」という項目があるはずです。
例えばで挙げてもこれぐらいはあります。
- 防水
- Qi対応
- DSDS対応
- Felica(お財布ケータイ)
- 画面サイズ
- ROM容量
- イヤホンジャック有無
スマホ選びでは他の人の評価も参考にする
口コミは要チェック
口コミをチェックすることにより、スペックには出てこない不具合などの情報を収集することができます。
価格.comや5ちゃんねるの書き込みを見るなどして情報を集めると良いと思います。
レビューで他の人の評価を確認
ブログなどでレビューをまとめている方がいる場合にはレビュー記事を確認したほうが良いでしょう。
パフォーマンスや実際に撮影した写真なども含め総合的な評価をしてくれているので大変参考になります。
まとめ
今回は、チェック項目の観点として以下の7点をご紹介しました。
- CPUスペック
- メモリ容量
- バッテリー持ち
- カメラ性能
- 対応バンド(周波数帯)
- コスパ
- その他オプション的な項目
加えて、口コミなど、他の人の評価も参考にしてみるのがオススメです。
もちろん、すべての項目について満足するようなスマホは存在しないだろうと思います。
優先順位を決めて、自分にとってベストな端末を選ぶことが大切です。
皆さんのスマホ選びがより楽しくなることを願っています。